わたしと音楽 -1- 幼少期編

2024.02.16

「音が鳴るってたのしい」私が音楽を好きになったのはこれが起源だなと思います。
私は両親が共働きの家の一人っ子で育ちました。両親どちらも働き者でしたので、幼少期は保育園、小学生は児童クラブ、土日は祖父母の家と、いろんなところでお世話になった記憶があります。少し寂しい時もありましたが、働き者の両親を誇らしく思っていました。

さあ、少し大きくなってお留守番をするようになった頃、私はピアノやオルガンに興味がありました。ピアノをねだってそれになったのか、それを直接ねだったのかは定かではないのですが、鍵盤がピカピカ光ってそれを追っていくとメロディが弾けるようになるキーボードを買ってもらいました。

CASIOの製品だったと思うのですが、なかなか優秀で、ピアノの音の他に、あらゆる鍵盤楽器やオーケストラの楽器、不思議な電子音、特殊な打楽器と色んなサウンドが入っていたり、メロディーを練習するモードでは運指が表示されたり、100曲ほどある収録作品の中にはクラシックの作品もあり、ピアノ作品を、左右の手それぞれが練習モードで練習できて、収録作品のコード付きの楽譜まで付属されているという代物でした。

私はそれはもう夢中で遊んだことを覚えています。
初めて両手で引いた曲は、バッハのメヌエットでした。それをもとに付属された楽譜をみて、楽譜の読み方を覚えたと思います(もちろん幼稚園や学校の知識と合わせて覚えたのだと思います)。このCASIOの製品が私の幼少期のソルフェージュを育てたなと思います。CASIO様々です笑
キーボードを弾き過ぎて首が痛くなったら(床に直置きでしたので笑)、リコーダーを吹きました。当時の私はなかなか達人だったと思います。

上達していく面白さもそうですが、もう一つ私がそんなにものめり込んだ理由が最近なんとなくわかった気がするのです。それは、一人でお留守番する静寂を「音が鳴る」ことで打ち消すことができたから。
いつも寂しいと思っていたわけではないです。毎日昼休みにリコーダーを吹いてうるさいと同級生に怒られて恥ずかしかった記憶があります。
どちらかというと暇だな、面白いことないかなの方が大きかったかもしれないです。とにかくキーボードと向き合っていれば時間はあっという間に過ぎました。

「音が鳴るって楽しい」音であればなんでも良かったです。弾くのも吹くのも、流行りの曲でもクラシックでも童謡でも、なんでも良くて、この頃はジャンルとかあまりよくわからないでいたと思います。とにかくなんでもよくて、自分が音を鳴らす、それが楽しくて、それでいい。なんて純粋に音を楽しんでいたんだろうと今になって思います。

楽器を趣味にする、特にクラシック音楽の楽器を趣味にすることには高いハードルを感じている人が多いなと思います(楽器自体が高いというのもあると思いますが💦)。
ただ、「音が鳴るって楽しい」「鳴らしてみたい」「触ってみたい」ちょっとした好奇心で気軽に飛び込んでも良い世界であると、私からはお伝えしたいなと常々思うのです。

幼少期編はこのくらいにして、次回はいよいよフルートの登場です。

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